地方の裕福な家庭で育った女子大生「真奈美」は、資産家でゲイの「潤」に連れられて歌舞伎町のホストクラブを体験する。
二人は互いに同じ渇望を抱えている事を知り、加速度的に惹かれあってゆく。
「ねえ、聖也と、あんたとあたしの3人でやってみない...」お気に入りのホスト「聖也」を通じて繋がる事を試みる。
自らの渇きを埋めるために、盲信的に突き進んでいく真奈美。
一方で、心を裸にする事をためらう潤は、このままでは、真奈美に置いて行かれてしまうかもしれない焦りで憔悴していく…
新宿・歌舞伎町を舞台に紡がれる、暴力的なほど切ない“愛の物語”

Introduction

人間は真に他者と繋がりうるか…
障害者同士の恋を描いた「パーフェクト・レボリューション」、盲ろうの大学教授・福島智とその母の半生を描いた「桜色の風が咲く」
で知られる松本准平監督が歌人小説家である小佐野彈の同名小説 『車軸』(集英社文庫刊)を映画化。
アフターコロナの新宿歌舞伎町を舞台に東京と若者のリアルを描いた暴力的なまでに切ない「青春群像劇」がここに誕生!
STORY
CAST
COMMENTS
矢野聖人/潤 役
今回「車軸」で潤役を演じています矢野聖人です。
2年前の夏、松本監督から直接「聖人!映画やろうよ」とお声掛け頂き出演が決まりました。 新しい取り組みや準備をして撮影した作品です。 いよいよ公開になるという事で、この作品が飛び立つ時が来たんだと嬉しく思います。皆様是非ご覧下さい。
錫木うり/真奈美 役
この作品に出会い、潤、真奈美、聖也という 3 人の存在が放つそれぞれの人間臭さに強く共感を抱きました。演じ た「真奈美」と知り合う上で彼女の飄々と生きる真っ直ぐな眼差しを大切にしながら撮影に挑みました。 この作品に生きる 3 人を見つめ、他の誰の言葉でも無く、個として今をどう感じるかを問うきっかけになれば嬉し いです。
水石亜飛夢/聖也 役
自分とはあまり縁のなかった妖艶に輝くホストという職業。 刺激的な世界を日常に落とし込むよう励みまし た。生き方もセクシュアリティも全く異なる3人。 歪で切ないココロとカラダの重なりを感じていただけたらと 思います。
原作者・小佐野彈
『車軸』は歌人の僕が5年前に書いた初の小説であり、その後小説家としても活動するきっかけとなった特別な作 品です。形式を無視して1週間で書いた、この粗削りで暴力的な小説には、僕の抱えている切実なものの全てを詰 め込みました。それぞれ僕の化身である真奈美と潤、そして聖也が、このたび映像として新たな命を与えられま す。スクリーンの中で生きて動き、葛藤する彼らの姿にご期待下さい。
松本准平監督
世界がコロナに見舞われはじめた頃、この小説に出会いました。歌人でもある小佐野彈さんの新鮮で大胆な感性を 通して、この作品ならば、今・自分たちが生きる場所のことを描くことができると直感し、心躍りましたが、同時 にあまりにも複雑な人物たちの有様を捉えることは大変な挑戦でした。精鋭のスタッフによるゲリラ撮影を敢行 し、演出方法を根本的に変更しましたが、なによりも、この作品に応え、自分の身心を使って登場人物たちを現し てくださった役者の皆様に心から敬意を表します。 この作品が届けられることを幸福に思います。様々なことを感じていただけると嬉しいです。
STAFF

「車軸」/2023/日本/日本語/1:1.33 一部1:1.85/120min/5.1ch
矢野聖人 錫木うり 水石亜飛夢
ほのかりん 木ノ本嶺浩 五頭岳夫 佐藤峻輔 吉沢明歩 石原理衣
TIDA 加藤亮佑
/ リリー・フランキー / 筒井真理子 奥田瑛二
原作 小佐野彈『車軸』(集英社文庫刊) 監督・脚本 松本准平
エグゼクティブ・プロデューサー 佐藤茂薫 大好 誠 松本准平
プロデューサー 鷲頭政充 アソシエイトプロデューサー 嶋崎英郎 小玉慶太 キャスティングプロデューサー 石野美佳
撮影監督 長野泰隆(J.S.C.) 音楽 小野川浩幸 サウンドデザイナー 紫藤佑弥 音楽プロデューサー 大川正義
録音 百瀬賢一 美術 竹内秀和 茂木大樹 編集 武田晃
スタイリスト 本多由佳 ヘアメイク 松田蓉子 持道具 樋口万里子 制作担当 一戸浩介 AP 鈴木琢也
VFX Roy Costantin 舞台照明 三浦大輔
舞台台本 ジョルジュ・バタイユ 中条省平 訳「マダム・エドワルダ/目玉の話」(光文社古典新訳文庫)
企画 郷遼太郎 ニエポカラノフ 制作 ギアズ 配給 CHIPANGU/エレファントハウス
特別協賛 AIR GROUP 製作 ニエポカラノフ ギアズ クオラス 集英社
©「車軸」製作委員会 ©小佐野彈